大会医療・救護体制

暑さ指数(WBGT)

暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)とは、人間の熱バランスに影響の大きい
気温
湿度
輻射熱※1
(ふくしゃねつ)

の3つを取り入れた温度の指標です。※2

熱中症の危険度を判断する数値として、環境省では平成18年から情報提供しています。
暑さ指数(WBGT)は乾球温度計、湿球温度計、黒球温度計を使って計算されます。
※1 輻射熱とは、地面や建物・体から出る熱で、湿度が高い物からはたくさん出ます。
※2 正確には、これら3つに加え、風(気流)も指標に影響します。

NAHAマラソン過年度大会暑さ指数(第34回大会~第23回大会)

運動に関する指針

気温
(参考)
暑さ指数
(WBGT)
熱中症予防運動指針
35℃以上 31℃以上 運動は原則中止 WBGT31℃以上では、特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合は中止すべき。
31~35℃ 28~31℃ 厳重警戒
(激しい運動は中止)
WBGT28℃以上では、熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。
運動する場合には、頻繁に休息をとり水分・塩分の補給を行う。体力の低い人、暑さになれていない人は運動中止。
28~31℃ 25~28℃ 警戒
(積極的に休息)
WBGT25℃以上では、熱中症の危険が増すので、積極的に休息をとり適宜、水分・塩分を補給する。
激しい運動では、30分おきくらいに休息をとる。
24~28℃ 21~25℃ 注意
(積極的に水分補給)
WBGT21℃以上では、熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。
24℃未満 21℃未満 ほぼ安全
(適宜水分補給)
WBGT21℃未満では、通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。

(公財)日本体育協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(2013)より

WBGT値と気温、相対湿度との関係

WBGT値と気温、相対湿度との関係
(ここで、28℃~31℃は、28℃以上31℃未満の意味)
(日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針」Ver.1 2008.4 から)

※危険・厳重警戒などの分類は、日常生活上での基準であって、労働の場における熱中症予防の基準には当てはまらないことに注意が必要です。